定期考査に向けて

 5月に入り、木々の新緑が目にまぶしい季節を迎える中、1学期の中間考査が近づくにつれ、生徒達はそれぞれに勉強モードに気持ちが切り替わってきている様子である。特に1年生にとっては本校で初めての定期考査であり、3年生にとっては大学受験に大きく影響するテストということで、気持ち的にも気合いが入っているところでしょう。
 今年の春に、普通教室3教室分の大きな多目的ライブラリー「カンフォーラ」が本館にオープンした。そこの窓際には生徒用自習スペースが設置され、オープン当初より多くの生徒達がその自習スペースを利用しているが、日に日に利用者が増えてきており、予想以上の反響である。お天気のいい日は夕方、窓の外にとても綺麗な夕焼けを見ることができ、それをぼーっと眺めるのも、なかなかいいものである。新校舎の建て替え工事も着々と進んでおり、現在2階部分まで骨組みが出来上がってきた。来年の春の完成が待ち遠しい限りである。

 その一方で世界に目を向ければ、国や地域によってはとても校舎とは思えない、丸太小屋にトタン屋根のような素朴な建物、教室で毎日勉強をしている子どもたちも少なくはない。もちろんそのような国の子どもたちにとっては、空調完備の教室などは夢の世界である。
 しかしそのような環境の中でも、後々に先進国の大学へ留学し、世界的な一流企業に就職したり、事業を起こしたりする若者が育っているという。どのような環境であれ、学びたいと思う気持ちが何よりも大切であることを教えられる。
 
 本校も校舎施設の改築とともに年々教育環境が充実していく中、日本では当たり前のようなこの教育環境が、世界的に見ればとても恵まれた環境であること、その有難さを日々感じながらその感謝の気持ちを勉学に向けて欲しいと願う今日この頃である。
自習スペース

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「今日のキラ君」サプライズ訪問

 先日、卒業を間近に控えた3年生に向けて、今年もサプライズゲストが本校に来てくれました。

 2月25日全国ロードショーの青春映画「今日のキラ君」の公開を記念して、主役のお二人が本校にサプライズ訪問。全校集会ということで何も知らされずに体育館に集まった3年生の目の前に、中川大志君と飯豊まりなさんが突然現れ、思いも寄らないゲストの登場に生徒達は大興奮!お二人は気楽に生徒達とハイタッチをしてくれるなど、大サービスでした。

 その後お二人の高校時代の思い出話や映画の話が続き、ここでまたお二人からサプライズプレゼント。飯豊さんと3年生全員でジャンケン勝負をして、最後まで勝ち残った生徒が壇上に招かれ、同映画の中で一番の胸キュンとされる場面を再現。中川君がみんなの前でその生徒を抱き寄せ、「今日から俺、こいつと付き合うことになったから、お前ら、手を出すなよ!」と決め台詞。胸キュン場面を目の当たりにして、全校生徒の悲鳴が学校中に響き渡りました。最後にお二人と全生徒で記念写真をパシャリ。

卒業まであと2週間足らずとなった3年生にとって、高校時代最後の思い出として最高にメモリアルな1日になったことでしょう。

http://www.oricon.co.jp/news/2086239/
今日のキラ君

不自由の女神

 大学センター試験、高校推薦入試も終わり、これから本格的な一般入試の時期を迎え、受験生の皆さんは本番の日を目前にして、寸暇を惜しんで最後の追い込みをかけている日々が続いていることでしょう。特に高校入試は一度限りのチャレンジになるのでプレッシャーがかかるところですが、インフルエンザや風邪が流行るこの季節、本番で100%の実力を出せるように体調管理には十分気を付けてもらいたいところです。
 
 その一方でアメリカではトランプ氏が大統領に就任後、次々と発令される大統領令のことが毎日トップニュースとして新聞やテレビで報じられている。日本では考えられないことではあるが、アメリカの大統領は「大統領令」の名目で、議会の承認を得ることなく、法律と同等の効力をもつ命令を発することができ、最高裁判所がそれを違憲と判断しない限り、その効力を無効にすることはできない。その司法省の役人までもがイエスマンとしたら、まさに独裁政権状態となる危険性も出てくる。日本の首相との権限の大きさの違いにあらためて驚かされる。
 大統領選挙戦が繰り広げられていた際に、過激な発言を言い続けていたトランプ氏ではあったが、いずれも選挙に勝つためのパフォーマンスであり大統領に就任後はアメリカ大統領として相応しい言動をするだろうと誰もが予想していた。しかし就任後わずか10日間で、その過激な公約は次々と現実となりつつある。オバマ政権が8年かけて築き上げてきた協調路線を否定し、人種的にも宗教的にも排他主義が明確に打ち出される中、アメリカ国民は本当にこのようなアメリカファーストを理想としていたのか?世界中がトランプ騒動に巻き込まれていく中、この問題はこれから社会に出ていく生徒達にも大きく関わってくる問題であり、自分たちの考えをしっかり持ってほしいと思っている。

「生きることに疲れた人 貧困に苦しむ人 自由を望みながら身を寄せ合う人々 他国の海岸で拒否されるたくさんの人々 彼らをどうぞわたしのもとへ送って下さい。
嵐にもまれて身の置き所も無い彼らを、わたしは黄金の扉の前で、明かりを持って待ち続ける!」


 この詩が台座に刻まれている、アメリカのシンボル「自由の女神」像が、不都合なシンボルとなり、近い将来取り壊されるような事がないことを切に願うばかりである。

グローバル化への企業の対応と教育界

 先日、教員を対象とした外部主催の研修会へ参加してきました。テーマは「グローバル化への企業の対応と教育界へのインパクト」。元ブリジストン・ヨーロッパのCEO(最高経営責任者)の方が講師となり、約2時間にわたってとても有意義な話を聞くことができました。

 ブリジストンといえばすぐに思いつくのはタイヤですが、創業時は足袋(たび)を主力商品とした商店から始まり、当時布製だった足袋の底を社長のアイデアでゴム製にしたことにより耐久性が飛躍的に伸び、爆発的なヒット商品になったようです。その後ゴム製の靴など次々とヒット商品を販売し、更に富を蓄え、当時まだ国産品が無かったタイヤ事業へ進出。当時この分野はアメリカに大きく遅れをとっていたようですが、技術者たちの必死な努力により、品質面で信用を得て市場を拡大。いずれも経営トップの発想力と決断力、新しいことに挑戦し続ける姿勢が大企業へと成長していく原動力となったことは言うまでもありません。
 ブリジストンは、日本の企業としては早い段階から会社としてグローバル化を仕掛け、企業買収等を繰り返しながら海外拠点を増やしていき、現在では商品の7割が海外生産、販売量の8割が海外販売、そしてなんと、社員の9割が外国人という構成になっているようです。日本を代表する大企業でありながら、日本人の社員は1割しかいない。これほど各企業のグローバル化は進んでいる。すでに人口が減少し始めている国内マーケットだけを相手にしていてはどの企業も先細りは目に見えており、企業として生き残るためにはグローバル戦略は避けて通れない戦略と、どの企業のトップも認識しています。

 しかし各企業にとって一番重要となってくる人材を育てる側の教育現場は、なかなかこのグローバル化が進んでいません。教育業界では随分前からグローバル化への対応の重要性が騒がれ始めていましたが、依然海外へ留学する日本人の学生数は減り続け、その一方で中国人や韓国人の海外留学生数は急増しています。中学、高校の授業でこれだけ多くの時間を英語に費やしていながら、英語を流暢に話せる高校生は1割にも届かない。センター試験の英語で満点をとる優秀な学生でも、外国人の前では一言も話せない。これが日本の実情です。

 多くの学校が大学受験問題で正解を回答できるようになるために多くの時間を費やしていますが、それは“間違えない達人”を大量に育てているだけでこれからはそのような人材は不要になる。AI(人工知能)技術の進歩は予想以上に進んでおり、マニュアル化できる仕事はいずれ近いうちに全てAIに仕事を奪われる。すでにホテルの受付やお店の販売員のAI化が始まっているが、車の自動運転システムが確立すればタクシーやトラックの運転手が職を失い、音声認識や自動翻訳のAI化が進めば多くの事務職員が不要となる。AI時代はすぐそこに迫っている。
 これからの教育は、指示に従い、何も疑問をもたず、マニュアル通りに行動する人材を育てるのではなく、答えがいくつもある課題に対して主体的に取り組ませ、洞察力、判断力、発想力、考えて行動する人材を育ててほしい。そして、日本が世界の中で後進国とならないようにこれをスピーディーに具現化してほしい。

 話しの内容としてはこのようなものでした。

 教育現場に関わる者の1人として、企業のグローバル化が予想以上に進んでいることはある程度把握しているものの、企業と違って教育の変革にはとても時間がかかり、その効果が目に見えて出てくるのはもっと先の話になってくると自覚している。
 ただ本校が継続的に取り組んでいる教育改革の方向性に間違いはなく、多少時間がかかろうとも、主体性と国際感覚のある人材を育てる責任の重さを痛感する1日でした。

大統領選挙

アメリカ合衆国第45代大統領に選出されたトランプ氏のことが連日話題となっている。

選挙の当日は、選挙結果が気になって我々教職員に開票の様子を尋ねてくる生徒が多く、本校の生徒達は自国の選挙よりも、アメリカ大統領選挙の方が関心が高いのでは?と思ってしまうぐらいであった。それほど世界中の人々が注目していた選挙であったことは間違いない。

アメリカ国内の直近の世論調査の結果を信じて、日本のマスコミも、評論家たちも、大多数の人たちがクリントン氏有利と伝えていた中で起こった大どんでん返し。日本の日経平均株価も、為替相場も、様々な憶測の中で荒い値動きをしたが、混乱は1日だけで収束し、1週間経った今では予想に反して日本経済にとっては良い方向に動いている様子である。トランプ氏の本音がまだ見えてこないにしても、世の中の人々がその強いリーダーシップに “何か” を期待していることがうかがえる。

アメリカは長い間、“世界の警察”の役割を果たしてきた。世界の調和を乱す国や紛争があると、必ずと言っていいほど、アメリカが中心となってその火消し役を果たしてきた。多くのアメリカ国民のプライドと強い愛国精神がその支えになっているのだろうが、その役割を果たすためには、アメリカ国民の大きな犠牲と負担が伴っていることも現実である。国としての余裕がなくなり、自分たちの生活が脅かされるような事態となっては話は別であろう。他国のことより、まずはアメリカ国民のことを考えてほしい!クリントン氏はそのサイレントマジョリティーの心の声に気付かず、逆にトランプ氏はその人たちの心の声を演説の中で代弁した。今思えば選挙結果は決してサプライズではなかったのかもしれない。

ふと日本に目を向けてみると、安倍首相や議員さんたちにどれだけ日本国民の心の声が届いているのか?気になってくるところではあるが、まずはその前に、自分たちの国のことを人任せにせず、自分たちでなんとかいい方向に変えていく、という意識のもと、政治や経済、国際情勢に興味を持ち、世の中の動きを正しく把握することがとても大切になってくる。例えばトランプ大統領誕生によって日米間系が今後どのように変わっていくのか、状況によっては我々の生活にも影響が出てくる可能性があり、大きな注目が集まっている。

かつて、1人の主婦が投稿した「保育園落ちた日本、死ね!」のブログが日本の政治家たちを動かしたことは記憶に新しい。
中高生のみなさんには、18歳から与えられるようになった大切な1票を決して無駄にしない様に、この激動の世の中を常に注目し、自分の考えをもってほしいと願うばかりである。
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品川の流れ星

Author:品川の流れ星
私立女子高校、現役若手教員。
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